機械人間とドーピング
先日、新聞に2030年までに実現可能な未来技術の話が載っていました。
その中で、気になったのが、脳にチップを埋め込んで機能を強化する(具体的には検索エンジン入れたり、情報処理補助ツールを入れるなど)という技術。
確かに、人間の情報処理能力は飛躍的に伸びるでしょうが、、、
これって、銀河鉄道999の機械人間と同じじゃん。
機械人間は、全身を機械に換えて、場合によっては外見も機械にしているような人たちです。999を読んでいる時は、いくらなんでもみんなが機械人間になりたいとは思わないだろうと感じていましたが、脳にチップを入れることで、飛躍的な能力差がでるようになると本当にみんなやる(というか、やらざるをえない)かもしれないと感じました。
チップが一定数普及
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チップを入れた人はバリバリ仕事=チップを入れない人は職が限られてくる
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一定の収入・生活水準を保つためにはチップを入れざるを得ない
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チップを入れる人と入れない人の能力的・経済的格差が広がる
そうすると、999の機械人間のように生身の人間を人以下の存在として見下す・・・そんな人が出てきてもおかしくないのかも・・・
しかし、ふと思ったんですが、ドーピングにせよ美容整形にせよ、根は同じ といえば同じなんですよね。
今はまだドーピングする人も整形をする人も少数派ですが、それらの人がスポーツの分野で高いパフォーマンスをあげたり、見栄えをよくしたりしているのは事実です。
今はまだ費用や効果の面で問題があるので普及していませんが、将来、安全・確実に100mを8秒で走れるようになるドーピングや、誰でも絶世の美女になれる整形などの技術が確立すれば、みんな普通にドーピングなどをはじめるのかもしれない。
だって、そうしない人との明らかな格差が出てきますからね。
空恐ろしい世の中な気がします。
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銀河鉄道999についての解説はこちら→銀河鉄道999について
サイボーグ009についての解説はこちら→サイボーグ009について
※追記
そういえば、サイボーグ009に出てくるサイボーグ達は、体はほとんど機械だけど(特に004ハインリッヒ)、脳は未改造だったと思います。仮面ライダーもそうですね。やはり"脳に"チップというのが違和感あるのかなぁ?と思ってみたり。
※追記2
私は見たことはないんですが、あらすじを読む限りでは、ガンダムSEEDなんかも同じ問題がある世界のようです。もっともこちらは機械化ではなく、遺伝子操作ですが
(06/04/25)NHKのサイボーグに関する番組を見た追記
放送を見ると、主に医療、軍事関連分野ですが、考えただけで動く義手、全身に装着するパワードスーツなど意外に進んでいることがわかります。中でもいくつか考えさせられるものがありました。
感覚の再現とその問題
放送中、これはどうなんだろうと考えさせられたのが、カメラの映像を視力替わりにする義視に代表される、脳に直接電気信号を送り込んで感覚を発生させる技術。他にも、ジャーナリストの立花隆さんが、外部機械から自分の神経に電気信号を流して、外部機械に対する触覚が発生することを体験する模様が放送されていましたし、結構実用に近付きつつある技術のようです。
で、これがなぜ「!?」と思ったのかというと、失った目や手の感覚以外にも、様々な感覚を人工的に作成できるのでは?と考えたからです。
特に”快楽・苦痛を人工的に作成できるようになったらかなりやばい”気がします。
快楽を発生させるのは、いわば合法ドラッグですし、苦痛は超強力な拷問道具になるかもしれません。苦楽を発生させること自体も問題な気がしますが、何より、感覚を直接想起させるため、麻薬や人体のような有限な物体を仲介にしないところが恐怖です。永遠に腕を切られる苦痛は想像したくもないですし、快楽に浸りきったまま何もできない廃人も勘弁です。
さらに感覚を電気信号化できるということは、(客観的に)同じ感覚を多くの人の間で共有できる可能性があるわけで、これはプロタゴラスも真っ青なことだと思います。さらに感覚を超えて、感情も信号化できるようになると、もはや「人間は万物の尺度」ではなくなり、哲学は激しく動揺するでしょう。というか、生命観が激しく変わると思います。
サイボーグ時代はくるのか?
イノセンスの押井監督の言葉で「義体」というものがあります。義手、義足などの延長ですね。いきなり機械人間というのは抵抗がありますが、義手などの延長上なら受け入れられるのかもしれません。
ただ、義手や義足といった場合、その用途は「再生」であって「強化」ではありません。再生は許容しやすいですが、強化には疑念をいだく人も多いのではないでしょうか?
しかし、軍事分野では強化目的のサイボーグ化は進んでいます。
人体に機械を埋め込むことに対する抵抗感も、バイオ技術の進展で有機部品が出てくればかなり低減するでしょう。視点を変えればドーピングも豊胸手術も(機械を使わないが)一種の強化サイボーグともいえます。サイボーグ化への流れは出来つつあるように思えます。
サイボーグは人類の進化か?
サイボーグ化によって、人の能力は飛躍的に拡大するでしょう。
ネットワークを介した義手実験(脳からの電気信号をインターネット経由で送ることで、遠隔地にある義手を操作する)が示しているのは、肉体という物理的な制約を超えた人体の拡張です。これに上述の感覚のフィードバック機能を盛り込めば、まさに自己の分身を持つことが可能になります。家にいながらにして海外旅行を行って、現地の空気を吸い、モノに触れることができるわけですから、航空会社はたまったものではないでしょう。
脳チップによる情報処理能力の強化と合わせると、従来の生物にあった認識限界、物理的制約を超えた超人類が誕生するわけで、それは、進化と言わざるを得ないと思います。
サイボーグ社会の問題
単純に、基盤になる技術に心配があります。ネットワーク網に全人類が結合し、電気信号に変換された情報をやり取りするようになった未来に、ネットワークの切断や電気信号の誤作動などがあった場合、人類は隕石落下により滅びた恐竜と同じ運命を辿ることになるでしょう。
最大の問題は、感情・精神をサイボーグ化できるか?でしょう。意思・感覚を互いに誤解なく分かり合える人類(ニュータイプ??)は、一つの理想ですが、そこに個性という多様性はあるのか?人類は文字通り一つの生命になるのか?人は何のために生きているのかを考えさせられる話だと思います(サイボーグ社会が実際にどうなるかは、1984やマトリクスもなどと比較すると面白いかも)。
※サイボーグはコンピューターウイルスに感染?
サイボーグ関連のリンクを集めていたところがあったので→リンク
イノセンス~攻殻機動隊



