May 03, 2006

惣菜売場一考

その筋の雑誌によると、最近は惣菜戦争中なんだそうです。
確かに、統計を見ると中食市場は伸びていて盛り上がりそうな感じです。

そんな中、SM(スーパーマーケット=マルエツなど)、GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア=ヨーカ堂や西友など)で、最近よく行われている取り組みが、

対面販売・実演販売

だそうですが、何だかイマイチ印象が薄い。
というのは、SMやGMSの中のそれが、なんだか中途半端に感じるから。

○実演販売について

おはぎなどの実演販売が話題を読んで、うちの近くのGMSにも実演コーナーが出来ました。
が、ずっと作っているわけではなく、私の行く時間帯では無人になっていることの方が圧倒的に多いです。そもそも、そんなに次々におはぎが作り続けなければいけないほど、おはぎが売れているとは思えないので、当たり前の結果です。しかし、いつ見ても無人のコーナーがあることで、ケーキ屋の実演販売とは異なり、かえって場を盛り下げています。

○対面販売について

読んだ雑誌では、例えば、魚を置いているケースの後ろが透明なガラス張りになっていて、作業の様子を見ることができるようになっていたら対面販売としていましたが、対面?
確かに、作業者とは対面です。けど面と向かっているけで、別に言葉を交わすこともありません。中でせっせと作っているものが出てきて、そこに欲しいものがあれば選ぶのみです。
回転すしに例えれば、回っている皿から好きなものを選んでいるのと一緒です。確かに、目の前で板さんが握っていれば、回っているものの素性について安心はできますが、だからといって食べたいものが回っているとは限らないし、回っていても食べごろを過ぎてカピカピになっているかもしれません。つまり、生産現場が見えても、それは購買とは直接関係ないわけです。
最近の回転すしでは、回転しているレールの中の板さんに頼めば、好きなものを握ってくれます。これこそ対面しているメリットだと思うのですが、SMやGMSの対面でそれを実現できているところは稀です。なんだか、サービスの悪い回転すしです。
そもそも、調理場がガラス張りになっているところでも、出来上がったパック品を置いている什器の幅が大きすぎて、中があんまり見えないところも多いです。そういうところでは、パックしか見ていないことが多いので、後ろがガラス張りになっていることに気付かないことすらあります。対面意識ゼロです。

○こんな販売はできないものか

大量販売、オペレーションの効率化といったことを考えると対応しにくいんでしょうが、回転すしと同じように、

  1. 定番商品は、すぐに買えるように恒常的に展示・補充
  2. 自分の好きな料理・分量を注文できる

というふうにはならないものでしょうかね?
昔のお肉屋さんとかでは(2)しかありませんでした。なので、店主となじみがなかったり、商品知識がないと注文が面倒だったりしました。今のSM・GMSは逆に(1)しかありません。商品が分かりやすく並んでいて、好きなものを選ぶだけでいいので気軽ですけど、いろんなサイズも並べなければいけないし、加工法は決まっているので種類が少なく、欲しいものがないこともままあります。
回転すしのいいところは(1)(2)が同時にできるところです。回っているものを見ておいしそうなものがあれば取ればいいし、欲しいものがあれば注文すれば出てくる。回転すしでできるのなら、SMでもできるじゃないか?と思うわけです。

そのためには、

  • 什器の幅を縮小して、物理的な距離を縮め、作業者に声をかけやすくする
  • 展示品は、定番メニュー中心に。定番メニューはこまめに補充
  • 取り扱えるメニューを、写真付きで全て表示

といったところでしょうか。惣菜に自信のある会社には是非チャレンジしてもらいたいものです。


「自分の好きな料理をお好みの分量で」という点では、バイキングスタイルも一つの回答だと思います。
ただ、SM・GMSでは、量り売りはあっても、定額のバイキングは見たことがありません。
好きなものを好きなだけ取れるという意味では、量り売りもありですが、いかんせん、価格が気になって買いにくい。器のサイズ毎に定額などがあればいいなと思います。その際、サラダ/揚げ物/ご飯ものといった区分毎に分けず、一皿に盛り付けていけるようなスタイルであることも重要かと。

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April 27, 2006

奈落の底

ギリシャ神話で奈落の底を表す言葉として使用される暗黒の深淵「タルタロス」

この深さはWikiによると真鍮の金敷きを九昼夜落とし続けて十日目に下端につく距離だそうだ。

早速、距離を算出してみよう。
まず、神々が住むオリンポス山がギリシャに実在する山であることから、環境は地球上と同じと仮定
地球上においては、真鍮でも真珠でも、要は何を落としても重力加速度はほぼ同じとみなせるので真鍮の記述は無視
空気抵抗は計算が面倒なので(というか私の頭ではできなくなる)無視
地球の重力加速度は大体、9.8m/s
落下時間は丸々九昼夜なので、60*60*24*9 =777,600秒
落着時の速度は、9.8*777,600=7,620,480m=7,620km/s
等加速運動での落下距離は、落着時の速度に落下時間を掛けて2で割った値に等しいので

7,620km*777,600秒/2

2,962,656,000km
なんだかすごい距離なんですが・・・まさに奈落の底

太陽と地球の距離が約150,000,000kmと言われているので、その約20倍、うーん遠い。惑星でいうと天王星くらいの距離(地球から約2,720,990,000km)。天王星は英語でUranus、ウラヌス=クロノスの兄弟であるティターン神族が閉じ込められている場所としてはジャストな距離。聖闘士聖矢でティターン神族が出るようなことがあった際には、天王星大接近!くらいのスケールでやっちゃってください。


ちなみに奈落は仏教用語で「地獄や地獄に落ちること」なんで、実際の距離は分かりません・・・というか距離なんてないんでしょう。きっと。

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March 24, 2006

信頼できるメディア

最も情報の信頼度が高いメディア「一般の新聞(47%)」
06/03/24発表の日経リサーチ調査の結果(調査は06/03/17-19)です。

ちなみに、この「最も情報の信頼度が高いメディア」の選択肢は以下、

  • 一般の新聞

  • NHKテレビ

  • 民放テレビ

  • インターネット

  • ラジオ

  • 週刊誌

  • スポーツ新聞

  • 月刊誌

  • 夕刊専門誌

  • その他
  • 妥当な選択肢ですが、
    ふと、一番のメディアって友人・知人だったりしないかなと。まぁ、そう思っただけなんですけど。

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    March 23, 2006

    肌と水

    水色といえば、大体↓な色を指します。


    けど実際の水は↓な感じ
    FS_S1012L


    実際、「水」の定義は

    水素と酸素とから成る化合物。化学式 H2O 常温で無色透明・無味無臭の液体
    (大辞林 第二版より)

    そう、実際水色って無色です。

    確かに↓のように海や川などは、いわゆる水色に見えることがあります。
    FS_M1004L

    もっとも、この写真では海(水)よりも空の方が水色に近いですよね。
    実際、最初に提示した水色はHTML定義ではSkyBlueです。

    で、肌色。
    一時、神経質な一部人間の間で「人によって肌の色が異なるのに『肌色』という表現はおかしい。国際化に逆行し、人種差別につながる」なんてことが言われていました(きっと今でも言っていると思いますが)
    水色の例を引いても分かるように、○色の○の部分は名称を作った社会の感性・文化の表現で実際の色とは厳密にリンクしません。
    水色は認めて、肌色は認めない、これは単なるその人の思い込み・偏向です。
    (こういう本末転倒は他にもいっぱいありますが)
    厳密に色を示したい時はRGBなりCMYKなりで表現して、その他は名称に込められた文化を楽しみたいものです。


    私は子供の頃、絵に人の肌に色を塗るとき、肌色をほとんど使用しませんでした(だって、こんな色した肌の人いないもの)。そう考えると肌色ってそもそも適切な名前なのか?という疑問が出ますが、誰の肌の色でもないけど平均してみたらこれくらいの色になるのかと思ってみたり。美白が流行るなり顔黒(死語!)なり、人種比率が大きく変わるなりしていけば、肌色の指す色も変わってくるのでしょう。
    色の示すものの変遷


    現在の肌色を他の名称に変えようという動きについて、別の名称も使用するのは別に構わないと思います。
    しかし「ペールオレンジ(pale orange)」というのはいかがなものかと。直訳すれば青白いオレンジ、趣ゼロですね。


    外国には”PeopleColors”という6色なり24色なりのクレヨンセットなんかがありますが、これを「肌色クレヨン」と名付けるのは微妙に違う気が・・・

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    March 20, 2006

    トリアージとりあえず

    意味のわかる言葉を使え!

    triage[トリアージ]
    ・・・負傷者の治療優先順位づけ   (エクシード英和辞典)

    語源はフランス語の「選択」から来ているそうですが、要は、大規模災害などで同時にたくさんの負傷者が出て同時処理能力を超えるような場合に「あんたは軽症だから後、この人応急処置必要!」と処理する順番を決めること。ちょっと前になるが江口君あたりがやっていたドラマでもあったし、ERなんかまさにこの世界。

    triageの詳しい説明はこちら

    しかし、どちらにしろ一般的になっている言葉とは思えない。
    この「トリアージ」という言葉を、救急車の派遣に優先順を付けようとしているという消防署の取り組みに対するニュースでNHKが使用してた。
    無論、冒頭に"トリアージとは"という話はあったが、天下の公共放送のカタカナ語信奉、脳機能停止にあきれ果て・・・

    「優先救急制度」でいいじゃん。それか言論人なら適切な言葉を作成しようよ。
    (そもそも、救急車派遣ってトリアージという言葉の一般的な使われ方と微妙に違っていないか?という疑問もある)

    ↓こんな本まであるくらいだし。やれやれ。

    一般的な語になった感のある「ニート」、これもカタカナのため憤慨する人もあり
    まぁ、安易な言い換えも問題だけど
    国立国語研究所も言い換えを提案してましたが、まだまだですな。

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    ダメダメか・・・

    製品の調査をするので、ネットをいろいろ調べていたところ、

    Adobeとmacromediaが合併!

    いやー、びっくりしました。

    何にびっくりしたって、

    正式合併日=2005/12/06  えーーー!!

    合併発表日=2005/04/18  えええぇぇーーーー!!!

    今まで知らなかった自分のダメ振りに驚きました。
    一応、Web周りの仕事もしてるのにね。
    社内でなんら話題にならなかったのにも驚き・・・というか、この会社にきて外部のニュースについて同僚と話したことないな。あ、唯一話題になったのはグループ会社についての記事が出た時か。

    仕事に没頭するのも結構だが、ちょっと自分でアンテナ立てておくように注意せねば。。。

    いちおう↓
    Adobe社のニュースリリース

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    March 16, 2006

    本生ロボッ庫のデザイン

    本生を飲んで当たるロボット
    詳しくは↓
    本生ロボッ庫(http://www.asahibeer.co.jp/hon-nama/robocco/top.html)

    まぁ、ロボット自体は微妙なところなんですが、この車内吊り広告を見てふと思ったこと。
    本生って「赤」「青」「金」の3種類あるんですが、その3本の写真が並んでいました。ちょうど以下のように

    本生の広告図

    缶のボリューム感を出すために下から仰ぎ見たように上方に向かって収斂しています。
    ので、下方からの接写なのかなと思ったんですが、、、
    よく考えてみると、3本並べて写真を撮った場合、焦点は1つになるはずで、図のようにそれぞれの缶が均等に上方に一点透視の構図にはならないはず。。。

    そうするとバラで撮った写真を並べたか、はたまたCGか。どちらにせよ簡単そうな吊り広告でも手が込んでいるものだと思いました。

    cf.
    有名な絵画も一点透視図法(最後の晩餐)
    一点透視

    一般の人が撮った一点透視図法の写真例
    一点透視の作成例byアニメーター

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    January 18, 2006

    システム屋の値段

    06/01/17の日経新聞の記事です(内容は簡単にまとめているので正確な文章を知りたい方は新聞本文を確認してください)、

    ------------------------------------------------------
    「東京三菱UFJシステム統合延期」

    ほうほう、

    「同行は現在、13万人月程度の体制で作業を・・・」

    さすが、銀行の大規模システム。しかし13万人月とはすごいな

    「各行、システム投資額をアップ」

    そりゃそうやろな

    「東京三菱UFJは年間1600億」

    たいそうな額、

    ん?ちょっと待て

    13万人月ということは、年間で13万*12=156万人

    と、いうことは・・・

    1600億 ÷ 156万 →大体、10万円

    おい、技術者一人の報酬月額がたったの10万円か?どんなスタッフを雇っているんだ?

    「このうちシステム統合にかかる費用は900億程度と・・・」

    おいおい、月5万円
    大量の中学生バイトに仕事させているのか??

    そうか、誤読、誤読に違いない。まったく紛らわしい書き方やなぁ。
    きっと開発全部の規模が13万人月なんだ。
    ということは、

    「完全統合は3年後の2008年12月」

    予算が毎年同規模にあるとしたら、
    900億*3 =2700億
    これを13万人で割ると、
    2700億 ÷ 13万 →207万

    人月200万の人材が毎月3600人体制か

    ・・・そんな優秀な人材が大量にいるのか??

    -----------------------------------------

    結局、よくわからないのでした。

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    October 04, 2005

    アスベストについて

    最近、アスベストについて世間が騒がしい。

    アスベスト吸い込む→中皮腫などを発病→根本的な治療手段なし

    というのは怖い話だし、アスベストなんてどこにでもあることを考えるとむべなるかという感じはする。

    しかし、
    どうにもアスベスト―中皮腫問題について理解できない点が2点

    (1)アスベスト吸引でどの程度中皮腫につながるのかが不明
    (2)潜伏期間が10~30年といった場合、アスベスト以外の要因が考えられるのではないか?

    まず(1)、世間の騒ぎ方からみると、相当に因果関係が高いと推測されるが、何%の確率で発症なんて話は聞いたことがない。発ガン性物質なんて、疑われているものも含めると、それこそ山のようにあるわけだし、それらとの比較は必要ではなかろうか?
    例えば、発ガン物質としてすっかり定着したタバコ。
    発症率によっては、アスベスト工場で労働者を働かせ続けた某企業よりも、副流煙を他人にバンバン吸わせてるヘビースモーカーの方が犯罪者だろう。アスベスト工場で労働者を働かせた企業は給料も払っているし、働く人も自分の意志で働いていた。それに引き換え、受動喫煙している人間は喫煙者から何の対価ももらっていないし、何より意に反して煙を吸わされている

    そして(2)、30年も潜伏という場合、その期間内における様々な事象との組み合わせが原因と考える方が普通な気がする(とりあえず喫煙との相互作用で発症率が上がるという研究結果はあるようだが)。そもそも潜伏していたのか?という疑問すら成り立つ。

    あと個人的には、30年何事もなく潜伏していたものを「罹患した」と言えるのか?という疑問もある。30年もあればその間に他の病気や事故で亡くなることもあるかもしれない。30歳で亡くなるのは統計的に異常だが、80歳で死ぬのは平均的な話である。1歳の時にアスベストを吸って30歳で死亡した人には同情するが、50歳の時にアスベストを吸って80歳で死んだ人にはあまり同情しない。仮にアスベストが無くても他の病気で亡くなっていた確率が高いだろうからだ。80歳なら天命として受け入れるべきでは?という気がしている(危険を承知で働かせた工場の責任は別として)。

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    July 30, 2005

    機械人間とドーピング

    先日、新聞に2030年までに実現可能な未来技術の話が載っていました。

    その中で、気になったのが、脳にチップを埋め込んで機能を強化する(具体的には検索エンジン入れたり、情報処理補助ツールを入れるなど)という技術。

    確かに、人間の情報処理能力は飛躍的に伸びるでしょうが、、、

    これって、銀河鉄道999の機械人間と同じじゃん

    機械人間は、全身を機械に換えて、場合によっては外見も機械にしているような人たちです。999を読んでいる時は、いくらなんでもみんなが機械人間になりたいとは思わないだろうと感じていましたが、脳にチップを入れることで、飛躍的な能力差がでるようになると本当にみんなやる(というか、やらざるをえない)かもしれないと感じました。

    チップが一定数普及

    チップを入れた人はバリバリ仕事=チップを入れない人は職が限られてくる

    一定の収入・生活水準を保つためにはチップを入れざるを得ない

    チップを入れる人と入れない人の能力的・経済的格差が広がる

    そうすると、999の機械人間のように生身の人間を人以下の存在として見下す・・・そんな人が出てきてもおかしくないのかも・・・

    しかし、ふと思ったんですが、ドーピングにせよ美容整形にせよ、根は同じ といえば同じなんですよね。
    今はまだドーピングする人も整形をする人も少数派ですが、それらの人がスポーツの分野で高いパフォーマンスをあげたり、見栄えをよくしたりしているのは事実です。
    今はまだ費用や効果の面で問題があるので普及していませんが、将来、安全・確実に100mを8秒で走れるようになるドーピングや、誰でも絶世の美女になれる整形などの技術が確立すれば、みんな普通にドーピングなどをはじめるのかもしれない。
    だって、そうしない人との明らかな格差が出てきますからね。

    空恐ろしい世の中な気がします。

    銀河鉄道999についての解説はこちら→銀河鉄道999について
    サイボーグ009についての解説はこちら→サイボーグ009について

    ※追記
    そういえば、サイボーグ009に出てくるサイボーグ達は、体はほとんど機械だけど(特に004ハインリッヒ)、脳は未改造だったと思います。仮面ライダーもそうですね。やはり"脳に"チップというのが違和感あるのかなぁ?と思ってみたり。

    ※追記2
    私は見たことはないんですが、あらすじを読む限りでは、ガンダムSEEDなんかも同じ問題がある世界のようです。もっともこちらは機械化ではなく、遺伝子操作ですが


    (06/04/25)NHKのサイボーグに関する番組を見た追記

    放送を見ると、主に医療、軍事関連分野ですが、考えただけで動く義手、全身に装着するパワードスーツなど意外に進んでいることがわかります。中でもいくつか考えさせられるものがありました。

    感覚の再現とその問題

    放送中、これはどうなんだろうと考えさせられたのが、カメラの映像を視力替わりにする義視に代表される、脳に直接電気信号を送り込んで感覚を発生させる技術。他にも、ジャーナリストの立花隆さんが、外部機械から自分の神経に電気信号を流して、外部機械に対する触覚が発生することを体験する模様が放送されていましたし、結構実用に近付きつつある技術のようです。
    で、これがなぜ「!?」と思ったのかというと、失った目や手の感覚以外にも、様々な感覚を人工的に作成できるのでは?と考えたからです。

    特に”快楽・苦痛を人工的に作成できるようになったらかなりやばい”気がします。

    快楽を発生させるのは、いわば合法ドラッグですし、苦痛は超強力な拷問道具になるかもしれません。苦楽を発生させること自体も問題な気がしますが、何より、感覚を直接想起させるため、麻薬や人体のような有限な物体を仲介にしないところが恐怖です。永遠に腕を切られる苦痛は想像したくもないですし、快楽に浸りきったまま何もできない廃人も勘弁です。
    さらに感覚を電気信号化できるということは、(客観的に)同じ感覚を多くの人の間で共有できる可能性があるわけで、これはプロタゴラスも真っ青なことだと思います。さらに感覚を超えて、感情も信号化できるようになると、もはや「人間は万物の尺度」ではなくなり、哲学は激しく動揺するでしょう。というか、生命観が激しく変わると思います。

    サイボーグ時代はくるのか?

    イノセンスの押井監督の言葉で「義体」というものがあります。義手、義足などの延長ですね。いきなり機械人間というのは抵抗がありますが、義手などの延長上なら受け入れられるのかもしれません。
    ただ、義手や義足といった場合、その用途は「再生」であって「強化」ではありません。再生は許容しやすいですが、強化には疑念をいだく人も多いのではないでしょうか?
    しかし、軍事分野では強化目的のサイボーグ化は進んでいます。
    人体に機械を埋め込むことに対する抵抗感も、バイオ技術の進展で有機部品が出てくればかなり低減するでしょう。視点を変えればドーピングも豊胸手術も(機械を使わないが)一種の強化サイボーグともいえます。サイボーグ化への流れは出来つつあるように思えます。

    サイボーグは人類の進化か?

    サイボーグ化によって、人の能力は飛躍的に拡大するでしょう。
    ネットワークを介した義手実験(脳からの電気信号をインターネット経由で送ることで、遠隔地にある義手を操作する)が示しているのは、肉体という物理的な制約を超えた人体の拡張です。これに上述の感覚のフィードバック機能を盛り込めば、まさに自己の分身を持つことが可能になります。家にいながらにして海外旅行を行って、現地の空気を吸い、モノに触れることができるわけですから、航空会社はたまったものではないでしょう。
    脳チップによる情報処理能力の強化と合わせると、従来の生物にあった認識限界、物理的制約を超えた超人類が誕生するわけで、それは、進化と言わざるを得ないと思います。

    サイボーグ社会の問題

    単純に、基盤になる技術に心配があります。ネットワーク網に全人類が結合し、電気信号に変換された情報をやり取りするようになった未来に、ネットワークの切断や電気信号の誤作動などがあった場合、人類は隕石落下により滅びた恐竜と同じ運命を辿ることになるでしょう。
    最大の問題は、感情・精神をサイボーグ化できるか?でしょう。意思・感覚を互いに誤解なく分かり合える人類(ニュータイプ??)は、一つの理想ですが、そこに個性という多様性はあるのか?人類は文字通り一つの生命になるのか?人は何のために生きているのかを考えさせられる話だと思います(サイボーグ社会が実際にどうなるかは、1984やマトリクスもなどと比較すると面白いかも)。

    サイボーグはコンピューターウイルスに感染?

    サイボーグ関連のリンクを集めていたところがあったので→リンク

    イノセンス~攻殻機動隊

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